冬虫夏草でがんの再発予防を考える~がん患者の家族がしてあげられること~

もうこれ以上、負荷をかけない
がんの再発予防を選ぶ
  • 外科的治療を受けた
  • 抗がん剤・放射線治療の副作用で苦しんでいる
  • 今まで通りの日常生活が送れない

このような不安や苦しみで悩んでいるがん患者さんのために家族がしてあげられることは…。
このサイトでは、人間が本来持っている免疫力を高める効果があると言われる「冬虫夏草」に注目し、 がんと闘う人の負担を和らげ、笑顔を取り戻すためのヒントを医師とともに紹介します。

冬虫夏草とは?
「冬虫夏草」特集 ~がんへの働きに注目~

免疫機能を高める効果があるといわれている冬虫夏草には、からだに良い様々な成分が含まれていることが明らかになっています。冬虫夏草が、がんの再発予防に役立つといわれる理由を探ってみましょう。

冬虫夏草
とは

冬虫夏草とは

冬虫夏草は、古くから中医学の生薬や薬膳の素材として業容されてきたキノコの一種です。元々は、チベットなどに生息するオオコウモリガの幼虫に、コルディセプス・シネンシスという菌が寄生して発生するものを指していました。昆虫によって寄生する菌が異なり、日本国内に存在する冬虫夏草属のキノコは、500種類程度とされています。冬虫夏草に関する様々な研究が進んだ結果、人工培養技術が確立されました。高品質の冬虫夏草を安定的に供給できるようになり、免疫機能改善を目的とした健康食品やサプリメントなどに役立てられています。

冬虫夏草とは
由来

冬虫夏草という名前は、「冬は虫となりよく働き、夏に至れば草となる」という成長の様子から、中国で名付けられました。特定のキノコの名称というわけではなく、虫に寄生して生長するキノコ類の総称とされています。

生体

冬虫夏草は、昆虫の生体内に寄生し、昆虫を栄養素として菌糸体(根)を形成し、キノコの傘部分である子実体を伸ばします。
菌の種類によって寄生する昆虫が特定されており、寄主特異性が強いのが特徴です。代表的なものには、アリから発生するアリタケ、セミの幼虫に発生するセミタケなどがあります。

希少性

数百種が存在する冬虫夏草ですが、本来は学名「コルディセプス・シネンシス」とよばれる特定種のみを指します。この冬虫夏草は、チベットなどの高山帯に生息するコウモリガの幼虫に寄生して発生するものであり、簡単に手に入るものではありません。乱獲などの影響で冬虫夏草の量は減少しており、天然物は大変貴重で高価なものとなっています。

冬虫夏草の摂取方法

原型そのまま
原型そのまま

原型のままの冬虫夏草は、スープにして飲むのがおすすめです。肉類との相性がよく、薬膳でもよく用いられています。あるいは、煎じ薬や薬酒にして飲むという方法もあります。

パウダー
パウダー

パウダータイプの冬虫夏草は、水やお湯に溶かすと飲みやすくなります。飲み物に混ぜたり、食事にふりかけて摂取する方法もあります。

錠剤
錠剤

いつでも手軽に冬虫夏草を摂取したい場合には、携帯しやすくて飲みやすい錠剤タイプがおすすめです。メーカーによって形状や配合量が異なるので、自分に合ったものを選ぶようにしましょう。

ドリンク剤
ドリンク剤

生薬そのままでは飲みにくい場合は、冬虫夏草が配合されているドリンク剤がおすすめです。メーカーによって配合量や飲みやすさが異なるので、無理なく口にできるものを選ぶとよいでしょう。

冬虫夏草に含まれる特有成分に、
がん細胞の増殖抑制効果が期待されている

冬虫夏草の抽出物を投与したヒトの皮膚細胞に、紫外線を放射した結果、皮膚がんを引き起こすDNA損傷が大幅に低下し皮膚がんのリスクを低下させる可能性が示唆されたと英国の皮膚科医協会に発表しています。ただし冬虫夏草が皮膚細胞を保護するメカニズム解明にはさらなる研究が必要と結んでいます。(※1)

また、台湾の国立衛生研究院は、冬虫夏草には、がん細胞の増殖を抑制する効果があるという研究結果を報告しています。研究では、血液のがんとよばれる白血病を引き起こしているがん細胞において、効果が確認されました。この効果を発現させると考えられているのが、冬虫夏草に含まれるコルジセピンという成分です。報告によると、コルジセピンは、がん細胞が生存しやすい環境づくりの抑制や、間質細胞の相互作用阻害、がん細胞の活性化抑制などのはたらきを有するため、がん細胞の増殖抑制効果が期待できるとされています。(※2)

※1参照元:National Library of Medicine(https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/21198539/)

※2参照元:NNA ASIA(https://www.nna.jp/news/show/1733640)

冬虫夏草
の効果

ドリンク剤
βグルカン

βグルカンは、キノコ類や酵母の細胞壁に多く含まれる多糖類の一種で、食物繊維の仲間です。胃腸で消化・分解されず、腸内で免疫細胞にはたらきかけるとされています。がんの治療に役立つことが期待され、世界中で盛んに研究が続けられている成分です。

期待される効果は?
  • 免疫力を高める
  • がんを抑制する
  • コレステロール値を下げる
  • 腸内環境を整える
マンニトール

マンニトールは、糖アルコールの一種で、甘みのある白色の水溶性成分です。キノコ類や昆布などに多く含まれています。医療用として点滴に使われたり、甘味料として菓子類に配合される成分です。

期待される効果は?
  • 血流をよくする
  • 利尿を促す
コルジセピン

コルジセピンは、冬虫夏草の一種であるサナギダケで産生されます。DNAやRNAの核酸構成成分・アデノシンと似た化学構造が特徴です。がん細胞が増殖する際に、アデノシンの代わりに取り込まれることによって、がん細胞の崩壊を促すはたらきが期待されています。このはたらきは、がん細胞のみに作用するため、ピンポイントでのがん細胞増殖抑制が期待されている成分です。

期待される効果は?
  • がん細胞の増殖抑制
メラトニン

メラトニンは、睡眠と覚醒をコントロールするホルモンです。脳の松果体でも生成されます。高い抗酸化作用をもち、活性酸素から核DNAやミトコンドリアDNAを保護。がん細胞の発生や増殖を抑制するはたらきが期待できます。脳細胞の酸化を防ぐことによる、脳神経疾患の予防効果も期待されている成分です。

期待される効果は?
  • 免疫力を高める
  • 感染症への抵抗力を高める
  • 活性酸素の除去
  • 精神を安定させる
藤沼秀光先生
藤沼秀光先生
冬虫夏草の力を
知っているからこそ、
冬虫夏草を選んでいます
冬虫夏草による、がんの経過を目の当たりにした

がんの代替療法には、冬虫夏草だけでなく、様々な植物や成分があります。アガリクスやフコイダンなどが代表的なものです。
アガリクスは、キノコ類の仲間で、冬虫夏草と同じくβ-グルカンを多く含んでいます。β-グルカンは、キノコ類に多い食物繊維の一種であり、抗がん作用が期待されている成分です。
フコイダンは、海藻類のぬめり成分です。抗がん作用をはじめ、抗炎症作用、抗ウイルス作用、抗酸化作用など、様々な生理活性が明らかになっています。
いずれの抗がん作用も、一定のエビデンスがあるため、どれを使用するかは個人の判断によります。しかし、その中でも私が冬虫夏草を選ぶ理由は、エビデンスに匹敵する実体験があるためです。冬虫夏草の摂取による実弟の肺がんの経過を、私は目の当たりにしました。弟が今でも元気に生活しているという事実こそが、私が冬虫夏草を選ぶ理由の一つです。

冬虫夏草には、天然物と人工栽培に大別されますが、天然物は非常に希少なため入手困難です。比較的、手に入りやすい人工栽培の冬虫夏草は、培地の違いによって生育のプロセスが異なります。栽培方法や品質によって値段は変わりますが、継続して口にするものだからこそ、値段で選ぶのではなく、品質の良い冬虫夏草を選ぶことが大切です。

冬虫夏草の
種類を比較する

冬虫夏草には、菌が寄生する培地によって発生する菌糸体(根)や子実体(キノコの傘部分)に違いがあります。冬虫夏草栽培のスタンダードとなっている3種類について、比較してみましょう。

栽培方法
培地(寄主)
菌が育つための栄養素
菌糸体(根の部分)
子実体形成する前の菌の塊
子実体(傘・柄の部分)
天然同様の培地が必須条件だと
考えられます
然理栽培
生きた虫を使用
冬虫夏草の種類_生きた虫を使用
虫の中で培養される
冬虫夏草の種類_虫の中で培養される
虫から菌糸体がのびる
冬虫夏草の種類_虫から菌糸体がのびる
人工栽培
穀物を使用
冬虫夏草の種類_穀物を使用
菌糸体が培養される
冬虫夏草の種類_菌糸体が培養される
天然物と同じく子実体が育つ
冬虫夏草の種類_天然物と同じく子実体が育つ
人工栽培
糖類やミネラルなどを使用
冬虫夏草の種類_糖類やミネラルなどを使用
タンク内で培養される
冬虫夏草の種類_タンク内で培養される
子実体が育たない
冬虫夏草の種類_子実体が育たない

冬虫夏草の
選び方を見る

冬虫夏草を購入する際に気になる品質や安全性。質の良い冬虫夏草を選ぶにはどのようなことに気を付ければよいのでしょうか。

1、冬虫夏草の一部ではなく、
全体を摂取できるものを選ぶ

冬虫夏草はがんへの効果が期待されており研究が進んでいるものの、細かなメカニズムは解明されていません。冬虫夏草のどの部位が有用であるか断言ができない状態です。冬虫夏草の菌糸体や子実体など一部分を摂取するのではなく、全体を丸ごと摂取できる製品の方が、効果を期待できるでしょう。

2、安全性と品質を見比べて
商品を選ぶ

冬虫夏草は希少性が高いため、国外では偽物や粗悪品の流通が問題になっています。冬虫夏草の培養は繊細で、一定の品質で製品化するにはメーカーの技術が求められます。良質で安全性の高い冬虫夏草を選ぶ場合、厚生労働省から適正な製造と品質の管理が認められているGMP認定などをチェックすると良いでしょう。

冬虫夏草の副作用

SIDE EFFECTS
冬虫夏草の副作用

冬虫夏草はあくまでも食品であるため、一般的に副作用はないといわれています。しかし、体質や体調によって不調を招く場合も考えられますので、持病がある方や服用中の薬がある方、アレルギー体質の方などは、摂取する前に医師に相談すると安心です。

家庭で取り組む
体の弱った人にも
やさしいがん再発予防

PREVENTION

バランスの良い食事、適度な運動習慣…これは日常生活の中でできる再発予防として代表的な例です。しかし、がん患者誰しもが取り組めるものではありません。なかには、通常の生活を取り戻すのに精一杯な患者さんもいます。
見守る家族と本人が、病気の完治と同じくらい願うのは、暮らしが戻ること。生活の向上をしながら取り組む再発予防を、医師と共にご紹介していきます。

がんの再発予防に
QOLの向上は欠かせません
生活の質の改善が活力を生み、
心の健康が体の機能を高める

がんの標準治療においては、手術と抗がん剤及び放射線の三大療法が基本となります。そしてそれら西洋医学的な手段が尽くされても、治癒の見込みがないと判断されたとき、緩和ケアを勧められる…これが日本のがん治療の流れです。しかし緩和ケアは、がんそのものへの治療ではなく、痛みや苦しみへのアプローチです。緩和ケア科に紹介されるということは、患者さんにとって「もうあなたは治りませんよ」と言われたも同然。病で心身ともにダメージを受けている患者さんがショックでさらに弱ってしまうのは、想像に難くないことでしょう。

私の医院には、そのような状況の方が多く受診されます。 ですから、がん治療のスタートは、心のケアといっても過言ではありません。心と体の健康は、がん治療においては切っても切り離せない関係です。心の健康が体の機能をより高めてくれると考えています。そのため初診時にはSDS、MASといった心理テストで患者さんの顕在意識を明らかにして治療方針の一助とします。さらに、意識の掘り下げが必要となれば、量子理論に基づいたNLS器機による潜在意識の測定とそのセラピーを行って心身関連の強化を図ります。

患者さんもご家族も、今まで出来ていたことが出来なくなることに心を痛めています。病状の悪化を実感するからです。逆に、食事ができるようになる・よく眠れるようになる・動けるようになるといった些細なことでも、日常生活が改善すると体の回復を実感でき、患者さんに活力が湧きます。体がある程度回復しなければ、再発予防の治療を受ける事も難しいでしょう。こうしてQOLの向上が、次なる再発予防に繋がるのです。

では、食事や運動など日常生活の改善に何をすべきでしょうか。私は主に免疫機能に注目しております。患者さん自身の自然治癒力を高めるため、それぞれに適した治療法を提示して、がん治療をサポートしてゆきます。

藤沼秀光先生
藤沼秀光先生
がんへ心身医学療法でアプローチ

西洋医学を基本としつつ、さまざまな分野を柔軟に取り入れた統合医療を実践。様々な疾患を心身のクリーニング現象として捉えた診療方針を掲げ、病気そのものへの対症療法だけでなく、食養生、温熱療法、磁気療法、ケミカルアロマ水溶液療法、音薬(おんやく)療法など、さらにNLS器機による想念測定と量子理論セラピーなど幅広い心身医学療法を取り入れている。現在、藤沼医院院長、栃木県警察医。日本循環器学会関東甲信越評議員、日本臨床生理学会評議員、日本統合医療学会栃木県支部長などを歴任。

クリニック名 藤沼医院
所在地 栃木県河内郡上三川町梁347
電話番号 0285-53-7105

がん相談を藤沼医院にする

※全国対応可能

生活の質を
上げながら取り組む
がんの再発予防

STEP
STEP
01
食事・運動が
難しい
食事
そもそも食べられない
  • 食欲がわかない
  • 吐き気がする
  • 口内炎が痛くて食べにくい
運動
寝たきり状態~入院中
  • ベッドから起き上がれない
  • 体がだるい
  • 入院中で外出ができない
STEP
02
食事・運動が
頑張れば
できる
食事
食べられるけど調子が悪い
  • 味覚障害がある
  • 口が気持ち悪い
運動
外出できるようになる
  • 自宅で生活ができる
  • 屋外に外出ができる
STEP
03
食事・運動が
楽しめる
食事
食べられるようになった
  • 食事が楽しめる状態
運動
運動が出来る
  • 歩く以外の運動ができる
藤沼秀光先生
藤沼秀光先生
合言葉は免疫力
再発予防とQOLの
ステップアップができます
なぜ免疫機能が改善されれば、
再発予防になるのか

免疫機能とは、体の外から侵入する病原菌やウイルスなどの異物に反応して、攻撃・排除する仕組みです。がん細胞は体内で毎日発生しており、通常であれば免疫機能がはたらいて、がん細胞の増殖を抑えます。このときに活躍するのがナチュラルキラー細胞と呼ばれる有名な細胞です。

これらの免疫細胞の働きが何らかの理由で低下し、がん細胞を抑えられなくなったときに、がんは発症します。がん細胞が増殖して再発・転移の予防においても、つまり免疫細胞の力が必要不可欠ということです。

がんのような疾病は、治療による体へのダメージも侮れません。がんに加えて、治療や副作用で体に負荷がかかり、免疫力はさらに低下し内臓の働きを弱めます。それが倦怠感や食欲不振など日常生活に影響を及ぼすのです。

免疫機能を改善すれば、日常生活のできることが増える。体が動かせれば、体力がついてさらに体の機能は高まり、次の治療の準備ができる。免疫機能の改善が、生活の向上と再発予防という善循環をもたらすのです。

免疫機能改善の治療に
「冬虫夏草」を使う理由

西洋医学にとどまらず、幅広く統合医療を実践している医院では、免疫機能改善を目的とした治療プランの一つとして、「冬虫夏草」を取り入れています。

冬虫夏草は、中国を中心に、古くから免疫賦活や滋養強壮の作用があるとして、重用されてきたキノコの仲間。冬虫夏草のもつ効用については多くの研究が行われており、免疫細胞を活性化させることによる免疫賦活作用のほか、がん細胞の増殖抑制作用も報告されています。

何より私が冬虫夏草に注目したきっかけは、実弟が患った肺がんにあります。数か月間、咳に苦しんでいた弟に、当時たまたま手元にあった冬虫夏草を飲ませたことが始まりでした。その時大学病院でステージ4のがん告知を受けたにも関わらず、数年たった今も弟は健在です。その経過を見て、医院の治療にも取り入れるようになりました。

がんは、その種類によって発生要因が異なるため、再発予防のために、がん患者さんが気を付けなければならないことも少しずつ違っています。それぞれのがんの再発予防のポイントを押さえることで、漠然とした再発の不安を和らげることにつながるかもしれません。

大腸がん

大腸がんの発症には、生活習慣が深く関わっているといわれています。そのため、大腸がんの患者さんにおいては、再発要因となり得る生活習慣を見直すことが大切です。見直したい生活習慣とは、食事や飲酒、喫煙、運動量など。正しい生活習慣にすることで、免疫力も向上し、再発予防につながります。

胃がん

胃がんの発症には、食習慣や飲酒習慣が深く関係しています。塩分の多い食事や多量の飲酒には注意が必要です。特に、アルコールは発がん性をもつアセトアルデヒドを発生させるため、再発予防には、禁酒または節酒をおすすめします。また、喫煙は飲酒との相乗効果で、胃がんの発生率が高まるとされているので、禁煙が望ましいといえるでしょう。

肺がん

肺がんの危険因子とされている喫煙。再発予防は禁煙が基本です。同時に副流煙による受動喫煙を避けることも効果的とされています。そのほかにも、食生活や運動、飲酒などの基本的な生活習慣を見直すことも、肺がんの再発予防につながります。

肝臓がん

肝臓がんの発症は、ウイルス性のものが多いとされている一方で、最近では、生活習慣に起因する、アルコール性肝障害や脂肪肝からの発症も増えています。肝臓は「沈黙の臓器」ともよばれ、がんの症状も現れにくいようです。肝臓がんの再発予防には、食生活や飲酒などの生活習慣を見直すとともに、体調が悪くなくても、定期的な検査を忘れずに受けることが大切です。

膵臓がん

膵臓がんを発症させる特定の要因は明らかになっていませんが、喫煙や糖尿病、慢性膵炎などが危険因子とされています。こうした危険因子を取り除くことが、すい臓がんの再発予防につながります。過度の飲酒や肉類中心の食事、脂質の多い食事、カフェインや刺激物の過剰摂取を控え、適度な運動を行うことが推奨されています。

食道がん

食道がんの発症は、飲酒と喫煙が大きな危険因子といわれています。アルコールを摂取すると発生する、アセトアルデヒドには発がん性があり、食道がんの再発予防には、禁酒または節酒することが望ましいでしょう。喫煙もリスクが高いので禁煙が基本です。また、受動喫煙も同様のリスクがあるので、避けるようにするとよいでしょう。

子宮体がん

子宮がんには、子宮頸がんと子宮体がんの2つがあります。子宮頸がんはワクチンによる予防ができますが、子宮体がんにはワクチンはありません。再発予防には、バランスの取れた食生活や適度な運動、禁煙といった、基本的な生活習慣を見直して改善していくことが推奨されています。

卵巣がん

卵巣がんの発症には、複数の因子が関わっているといわれています。婦人科系疾患によるもののほか、遺伝的な発症もあります。再発予防には、バランスの良い食事や適度な運動、喫煙や飲酒に気を付けるなど、基本的な生活習慣を整えることが大切です。

甲状腺がん

甲状腺がんの発症には、放射線被ばく歴のほか、遺伝的な要因も関係しているとされています。再発予防には、ほかのがんと同じく、食生活や運動、喫煙や飲酒などの基本的な生活習慣を整えることが大切です。また、ヨウ素制限を守り、甲状腺に負担をかけないように気を付けるようにしましょう

胆嚢・
胆管がん

胆嚢・胆管がんの発症要因は明らかになっていませんが、胆道に長期的な負荷がかかることがひとつの要因と考えられています。手術によって肝臓や膵臓を切除すると、胆汁や膵液の分泌が減少し、消化・吸収に時間が必要です。消化の良いものを少しずつ摂り、負荷を軽くすることが再発予防には大切です。脂肪分の多い食事やカフェインや香辛料などの刺激物も控えめにしましょう。

腎臓がん

腎臓がんの発症には、喫煙が危険因子のひとつとして挙げられています。そのほか生活習慣や長年の人工透析なども関係しているようです。生活習慣が要因となっている場合もあるので、バランスの良い食生活や適度な運動、禁煙などを心がけることが、再発予防につながるとされています。

皮膚がん

皮膚がんにはいくつもの種類がありますが、それらのうち多く見られる症状が、「基底細胞がん」「有棘(ゆうきょく)細胞がん」「悪性黒色腫」の3種類。いずれも早期発見・早期治療をすれば再発や転移の可能性は限りなくゼロに抑えられますが、対応が遅れた場合には、皮膚の他の部位や軟骨、骨、内臓などに転移し深刻な状態になることがあります。術後は、病院での定期検査はもとより、普段から家族に全身を見てもらうなどし、外観的に違和感のある部分がないかをチェックすることも大事です。

口腔・
咽頭がん

口腔がん・咽頭がんの発症には、喫煙歴が大きく関わっているといわれています。そのほか、飲酒歴や胃食道逆流炎の影響も指摘されています。再発を予防するためには、定期的な通院に加えて日々の生活習慣を見直しましょう。バランスの良い食事をとることや喫煙・飲酒の習慣の見直しなどを行い規則正しい生活を送ることが大切です。

直腸がん

直腸がんとは、直腸の組織内にがんができる病気。直腸がんは、40歳以上の人や親や兄弟、姉妹、子供で結腸直腸がんやポリープの病歴を持つ人などのリスク因子が知られている病気です。また、再発はおよそ80%が3年以内、95%以上は5年以内に見つかるとされています。再発率についてはがんの進行度が進むに従い、再発率が高くなるという傾向があります。

子宮頸がん

子宮頸がんの再発防止には、食事と運動が効果的であるといわれています。栄養バランスのとれた食事と適度な運動を行なうことで、身体機能の向上または維持が期待できるでしょう。術後の経過によって、術後補助療法が行なわれることがあります。体力や体調の状況に応じて治療内容が変わるため、治療の選択肢を増やすためにも生活の質を高めることが重要です。

喉頭がん

喉頭がんの発症には、喫煙や飲酒などの生活習慣が深く関わっているといわれています。中でも喫煙が大きく影響していると考えられており、兵庫医科大学病院の調査によると、喉頭がん患者の95%以上が喫煙者というデータがあります。再発予防のためには、食事や運動習慣などに気を付けることも大切ですが、何よりも禁煙が望ましいと言えるでしょう。

膀胱がん

膀胱がんは術後に補助療法として化学療法やBCG注入療法が行われることがあります。再発率が低くない病気で、肺や肝臓など膀胱以外に遠隔転移再発をすることもあります。再発防止には、術後の定期的な検査や経過観察が大切です。栄養バランスの取れた食事を摂ることや適度な運動をすることも大切ですが、無理をしないように気を付けましょう。

脳腫瘍

その名の通り、脳内に腫瘍が発生してしまう病気です。悪性度の度合いによってグレードが4つに分類されており、良性とされるグレード1の場合、手術ですべて摘出すれば再発はまれ、5年後の生存率も90%以上とされています。ただし、治療や病気そのものの影響や、治療における影響で運動機能障害が起こることがあり、ひとり一人の症状や治療の経過などに応じたハビリテーションが必要になってきます。

舌がん

口腔がんの一種であり、舌の裏側などの見えにくい箇所にできることもある舌がん。
場合によっては会話や食事といった日常で必要不可欠な機能にも大きく影響するとともに、首をはじめとするリンパ節の周囲や肺・骨などといった箇所にも転移するリスクがあります。
お酒やたばこを避け、口腔内を衛生的に保つことが重要な疾患です。

眼腫瘍

眼腫瘍にはさまざまな種類があり、眼球と眼付属器(眼瞼、結膜、眼窩、涙腺など)それぞれに異なる腫瘍が発生します。こういった眼のがんは非常に希少であることが知られていますが、治療を行う際には各部位に応じた治療が選択されます。さらにその予後についてもどの部位に腫瘍が発生したかによっても異なる点が特徴といえます。

精巣がん

精巣がんは、細胞の種類によって「セミノーマ」「非セミノーマ」の2種類に分類されており、非セミノーマの方が転移を起こしやすいとされています。治療においてはまず精巣摘除術が行われますが、転移が見られない場合には厳重に経過観察を、また転移が見られる場合には化学療法などを行うことにより治療を進めていきます。

小腸がん

「小腸」とは、「十二指腸」「空腸」「回腸」を指し、この部分にできる悪性腫瘍を「小腸がん」と呼びます。この小腸がんは「神経内分泌腫瘍」「腺がん」「悪性リンパ腫」「肉腫(GIST、平滑筋肉腫)」に分けられますが、患者が極めて少ない希少がんとして知られています。初期には症状が出にくい、検診による発見も難しいことが大きな特徴です。

手術や治療が終わって、無事に退院できたものの、これまでの生活と同じようにできない部分に気づき、落ち込んでしまったり、不安を抱えたりしている患者さんは少なくありません。がん患者さんのために、家族がしてあげられることはどんなことがあるのでしょうか。

温泉に連れていく

温泉に連れていく

がん患者さんを温泉に連れていく場合には、いつもよりもゆとりのある計画と、事前準備をしっかりと整えることが大切です。万が一の体調変化に対応できるようにしておけば、安心して温泉を楽しむことができます。がん患者さんに配慮した対応をしてくれる宿泊先を選ぶのもおすすめです。

旅行に連れていく

旅行に連れていく

旅行は、気分転換やストレス解消にぴったりです。無理のない計画をたてれば、がん患者さんでも国内外を問わず旅行を楽しめます。旅行によって免疫細胞が元気になるという調査結果もあるほどです。旅行前には、体調の良し悪しに関わらず、事前に医師に相談しておくと、万が一の体調不良でも適切な対応ができるので、安心できます。

ヨガに通う

ヨガに通う

免疫力を向上させる効用が報告されているヨガは、がん患者さんの体調管理にも役立つようです。深い呼吸とゆったりとした動きでリラックスできるので、ストレス解消にもつながります。ヨガマットを敷くスペースさえあれば、自宅でも気軽に自分のペースで楽しむことができるのも魅力です。

スポーツジムに通う

スポーツジムに通う

がん患者さんは安静にしていなければならないというのはひと昔前の話。体調が良ければ、積極的に体を動かすのがおすすめです。治療を乗り切る体力づくりや、精神健康の向上のために、無理のない範囲で体を動かすことは、治療の一環として推奨されています。ウォーキングやスクワットなど、無理なくできるスポーツから始めてみましょう。

ペットを飼う

ペットを飼う

犬や猫などのペットとのふれあいは、人間の心を癒すとされています。アニマルセラピーともよばれており、がん患者さんの精神健康によい影響を与えることが期待されているようです。がん患者さんは免疫力が低くなっているので、適度な距離感で、家族のサポートを受けながらであれば、ペットを飼うことに問題はありません。

味覚障害でも食べられるレシピで料理をする

味覚障害でも食べられるレシピで料理をする

抗がん剤の副作用で生じる味覚障害によって、食欲不振に悩まされているがん患者さんは少なくありません。食欲不振の一番の問題は、栄養不足による体力や免疫力の低下です。味覚障害の症状に合った調理のコツを知ることで、食事がしやすくなります。

抗がん剤治療中におすすめの歯磨き粉を探す

抗がん剤治療中におすすめの歯磨き粉を探す

抗がん剤の副作用で多い口内炎。痛みで歯磨きがとても辛い場合は、センシティブな口腔環境に配慮された歯磨き粉やケア用品を利用したり、生理食塩水でうがいをしたりするのがおすすめです。食べることもままならない状態であっても、口の中は汚れや細菌が増えてしまいます。感染症予防のため、毎日の口腔ケアは欠かさないようにしましょう。

爪の保護テープを探す

爪の保護テープを探す

ひび割れや変色、変形など、抗がん剤の副作用で起きる爪のトラブルは様々です。ひどくならないよう、日頃からの爪や指先のケアや保護が大切です。オイルやクリームでの保湿のほか、爪の保護として、爪テープやマニキュアが役立ちます。また、爪を正しく切ることも爪のトラブル対策として効果が期待できるようです。

がん患者の余命を伸ばすためにできること

がん患者の余命を伸ばすためにできること

余命とは、残りの命、死ぬまでの期間という意味の言葉。日々、少しでも長く生きるために病魔と闘っている人にとって、それはあまりにも残酷で容赦のないものです。この言葉の表す実際の意味と、それに立ち向かうための心の持ち方、少しでも余命を伸ばすための方法などについて解説していきます。

がん手術後の不安を趣味で解消

がん手術後の不安を趣味で解消

がんは治療中だけでなく、手術後においてもさまざまな不安がつきまとうもの。明るい未来が想像できず、気分が落ち込んでしまうこともあるでしょう。そんな時に心の支えになるのが、大好きな趣味です。これまで続けてきた趣味をまた始めるのも良いですし、新たな趣味を見つけるのもオススメです。

「がんに効く温泉」とは

がんに効く温泉

「がんに効く」といわれている温泉は各地にありますが、具体的にはどのような性質の温泉なのでしょうか。この記事では、温泉ががん患者に与える影響や健康効果などについてご紹介します。

がん相談を
藤沼医院にする