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口腔・咽頭がん

このページでは、口腔・咽頭がんの再発を防止するための治療や副作用などについて紹介。さらに食事や運動面など、再発や転移といった、手術後に気になる点についてまとめています。

口腔・咽頭がんの再発予防のための治療

口腔・咽頭がんの術後補助療法

口腔・咽頭がんの手術を行った後、再発の可能性が高いケースやがんを取りきれなかった場合には、薬物療法が用いられています。この場合、一般的にはシスプラチンが用いられています。内服あるいは点滴で薬を投与します。

また、治療を行う際には放射線療法の併用が推奨されています。

口腔・咽頭がんの術後補助療法による副作用

薬物療法を行った場合に副作用として現れることが多いのが、消化器症状(嘔気、食欲不振など)や、白血球が減少するといった骨髄抑制、末梢神経症状(手足のしびれなど)、口内炎、脱毛といった症状があげられています。

口腔・咽頭がんの再発予防のための日常生活の工夫

口腔・咽頭がんの方の食事ケア

口腔・咽頭がんの手術を受けた場合、食べ物を噛む・飲み込んだりすることが難しくなる「えん下障害」が起きる場合があります。どのような症状かによって手術で切除する部分も異なってきますが、いずれにしても手術によって舌や咽頭の形態の変化、咽頭や食道の狭窄、機能の低下が起こることがあります。

このような場合、食べ物を噛みにくくなる・飲み込みにくくなるといった症状が出てくる場合がありますので、できるだけスムーズに食事ができるように工夫する必要があります。

食事がしにくいといった症状が見られる場合には、えん下機能を確認するための検査(えん下造影検査、えん下内視鏡検査、実際に食べているところを見るなど)が行われることもあります。

思うように食事ができずお悩みの方は

舌やくちびるの動きが悪く食事がしにくい時には、食べ物を動きの悪くない方に寄せて、頬の動きや顔の角度を調整しながら水分で喉の奥の方に流し込むようにします。

この場合、卵豆腐やプリン、ヨーグルト、ゼリーなど飲み込みやすい食べ物を選ぶとよいでしょう。また、まとまりにくい食品の場合は、ゼラチンやくず粉などを使ってとろみをつけてあげると食べやすくなる場合もあります。その反面、粘膜にくっつきやすいのりやわかめ、繊維が多いごぼうやレンコン、乾燥しているおせんべいやナッツなどは食べにくく感じることが多くなります。

また、水やお茶を飲む場合にはのどに流れ込みやすくなるため、むせないように少しずつ口に含むようにするとよいでしょう。

口腔・咽頭がんの方の運動

口腔・咽頭がんの手術を行う場合には、手術の前後にリハビリテーションが行われます。これは合併症の予防や後遺症を最小限に抑えること、また回復を早めるという目的があります。

具体的には飲み込む動作や食べ物を噛み砕くためのリハビリテーションや、発声のためのリハビリテーション、頸部郭清術の影響などに対するリハビリテーションなどを行います。

思うように動けずお悩みの方は

口腔・咽頭がんの手術を行った場合には、誤嚥や鼻腔への逆流が起こることで食事が思うようにできないといった状態になることがあります。この場合も問題なく食事が摂れる状態を目指した訓練が行われます。

リハビリテーションを行う場合、言語聴覚士や看護師などのサポートのもとで舌や喉の筋肉強化のための訓練を行ったり、実際に食事をしながらリハビリテーションを進めます。

また、噛む動作がしにくい場合には、鏡を見て口の開け閉めの練習を行いますし、手術の影響で声が出せなくなった場合には食道発声・電気喉頭・シャント発声など、それぞれの患者さんに合った方法を用いて発声できるように訓練をしていくことになります。

加えて頸部郭清術を行った場合には、手術後に顔のむくみやこわばり、肩の強張りが起きることがあります。この場合にはリハビリテーションで腕を上げる・肩や首を回したりする動きを行うことで不快感を軽減していきます。

生活の質を上げながら再発予防に取り組もう

冬虫夏草とは

冬虫夏草とは、昆虫の体内に寄生し体内の養分を吸収することで、子実体(キノコ)を成長させるバッカク菌類のキノコです。チベットやネパールなどの高山帯に生息するオオコウモリガの幼虫に寄生しているものは、希少価値が高いことで知られています。

古くから生薬として重用されてきた歴史があり、近年では、中国の陸上選手の栄養管理に取り入れられたことで、世界的に注目されました。これまでも研究により、免疫機能改善作用や、抗がん作用が期待できる有用成分が発見されています。

天然物の冬虫夏草は大変希少です。現在商品化されているものは、多くが人工培養によるものですが、品質や有用成分に差異はありません。人工培養の技術が誕生したにも関わらず、まだまだ希少価値が高い冬虫夏草は、偽物や粗悪品の流通が問題となっています。そのため、購入する際には、安全性や品質管理がしっかりしている信頼できる製造元を選ぶことが大切です。

がんへの働きが期待される
冬虫夏草とは?

口腔・咽頭がんの再発を知る

口腔・咽頭がんの手術を受けた後、がんの状態によっては再発や転移が起こるケースもあります。ここでは、口腔・咽頭がんの再発率や再発・転移しやすい部位、再発した後の治療や生活への影響について見ていくことにしましょう。

口腔・咽頭がんの再発率

手術を行ってがんを取り除いたように見えても、時間が経ってから再発することもあります。これは、肉眼では見えないがんが時間の経過とともに増殖してくるといった理由によるものです。口腔・咽頭がんの場合には、再発が起こりやすいのは「治療終了から3年間」といわれていますので、この期間は特に注意して経過観察を行っていく必要があるといえるでしょう。

どのくらいの間隔で通院・検査を行っていくかについては主治医とよく相談した上で決定されますので、決められた通院間隔を守ってしっかりと検査を行っていくように心がけてください。

引用元:ライフライン21 がんの先進医療(https://gan-senshiniryo.jp/cancer/pharyngeal-cancer/cancer_2383)

口腔・咽頭がんの再発・転移しやすい部位

手術後に再発する場合、咽頭内にがんが再度できるケースもありますし、リンパ節やほかの臓器など離れた場所に転移する場合もあります。咽頭がんの中でも特に声門上がんはリンパ節への転移が起こりやすいとされています。

口腔・咽頭がんが再発するとどうなる?

再発後の口腔・咽頭がんの治療

口腔・咽頭がんが再発した場合、薬物療法を用いて治療を進めていくことになります。薬物療法にはがん細胞の増殖や転移を行う特定の分子を狙い撃ちにする働きを持つ「分子標的薬」や、免疫細胞ががん細胞を攻撃する際にブレーキをかけてしまう機能を阻害する「免疫チェック阻害薬」を用います。

この場合、分子標的薬としては一般的にセツキシマブが使われていますが、シスプラチンやフルオロウラシルを併用して治療を行うケースもあります。また、免疫チェック阻害薬としてはニボルマブが用いられます。

再発後の暮らし

がんの再発が起きた場合には治療が必要になりますが、その後も定期的に通院して経過観察を行う必要があります。検査を行う間隔は症状によって異なってきますので、主治医とよく相談しながら通院を続けていきましょう。検査は、内視鏡検査や首の触診、画像検査などを行いながら、再発や転移がないかを確認します。

また、規則正しい生活を心がけることで体調の維持・回復に繋がります。例えばバランスの良い食事を摂ることや、適度な運動、禁煙、適切な飲酒量などに注意しながら、日々の生活を送っていきましょう。

口腔・咽頭がんの生存率

Ⅰ期 Ⅱ期 Ⅲ期 Ⅳ期
上咽頭がん 90% 60〜80% 60〜80% 40〜50%
中咽頭がん 83% 79% 73% 69%
下咽頭がん 90% 80% 70% 50%

がんの治療後には、しっかりと通院して経過を観察するとともに、日常生活を見直すことも大切です。気になる生活習慣がある場合には、徐々に良い習慣へと変えていけるようにしましょう。

参照元:がん研有明病院|当科における治療成績(https://www.jfcr.or.jp/hospital/cancer/type/headneck/pharynx.html)

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