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熱い食べ物・飲み物とがん予防の関係

熱い食べ物

肌寒い季節になると恋しくなる、熱い食べ物や熱い飲み物。中には季節を問わず、熱いお茶やコーヒーを愛飲しているという方もいることでしょう。しかし、がん予防の観点においては「熱い食べ物・飲み物は良くない」という話があります。ここでは、がん予防と熱い食べ物・飲み物の関係について解説します。

熱い食べ物・飲み物はNG?

素手で熱いものに触れるとやけどをしてしまうように、口の中や食道も熱い食べ物・飲み物でがやけどをしてしまう可能性があります。

口の中や食道などの粘膜は、手や足といった皮膚に比べて傷つきやすい性質があります。食べ物・飲み物を熱いまま飲み込むことで、口の中や食道の粘膜を傷つけてしまい、食道がんや食道炎のリスクが高まるという報告があるのです。そのため、熱い食べ物・飲み物は熱いまま口に入れるのではなく、少し冷ましてから口に入れることが大切です。

毎日数回の積み重ねが「がん」という結果につながってしまわないよう、日頃から熱い食べ物・飲み物をそのまま飲まないよう気をつけましょう。

参照元:国立がん研究センターがん情報サービス|科学的根拠に基づくがん予防(https://ganjoho.jp/data/public/qa_links/brochure/knowledge/301.pdf

「熱い」とは具体的にどのぐらい?

ひとことに「熱い食べ物・飲み物」といっても、一体どのぐらいの温度のものを指すのでしょうか?

料理の種類によって平均的な温度は異なりますが、一般的には「口の中がやけどしてしまうくらいの温度」を熱い食べ物・飲み物と定義しています。口の中の粘膜は、皮膚と違って多少の熱さには鈍感なため、40℃から50℃くらいまでの食べ物・飲み物であれば「熱い」とは感じません。人間の体の機能として、口の中の粘膜は50℃くらいから60℃くらいまでは耐えられる構造になっているため、食べ物や飲み物を口に入れて人間が「熱い」と感じる場合は、その食べ物や飲み物が70℃を超えている可能性があります。

口の中の粘膜が耐えられる60℃くらいを超えてしまうと、やけどをしてしまう可能性があるので、熱い食べ物・飲み物の温度の目安としては、70℃前後と考えておくと良いでしょう。

WHO(世界保健機関)の下位組織「国際がん研究機関(IARC)」では、熱い食べ物飲み物の温度を65℃以上と定義しており、「65℃以上の熱い食べ物・飲み物は食道がんの罹患リスクを高めてしまう可能性がある」と発表しています。

口の中をやけどすることはなくとも、65℃以上の熱い食べ物・飲み物を長期間摂り続けてしまうと、口の中や食道の粘膜細胞が破壊されてしまい、口腔がんや食道がんの罹患リスクが高まる可能性があるのです。いくら我慢できても、食べ物・飲み物を熱いまま摂るということは避けるべきです。

熱い食べ物・飲み物は何℃ぐらいまで下げればいい?

熱い食べ物・飲み物ががんの罹患リスクを上げてしまうことがわかりましたが、では具体的にどのくらいの温度が安心できる温度なのでしょうか。

熱い食べ物・飲み物を摂取することとがんのリスクを研究している専門家によると、体にとって安全な温度は「10℃~40℃ほど」と言われているので、熱い食べ物・飲み物に関しては「人肌ぐらいの温度に冷ましてから摂る」ことを心がけましょう。

「熱い食べ物・飲み物」は少し冷ましてから

肌寒い季節になってくると、お鍋やコーヒーなど、熱い食べ物・飲み物が恋しくなってしまいます。しかし、がんのリスクを下げるためには、熱い食べ物・飲み物は冷ましてから口に入れるようにしましょう。

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