油は体に良くないと考える方もいるかもしれませんが、摂る油や摂り方によっては体に良いものもあります。
しかし、がん予防においてはどうなのでしょうか。
そこで、今回はがん予防の観点で「積極的に摂りたい油」などについて解説していきます。
そもそもがん予防について油が注目される理由をご存知でしょうか。
油にはさまざまな種類があり、サラダ油や米油、オリーブオイル、マーガリン、ショートニングなども油の種類です。
油の種類それぞれで含まれている成分が異なり、油の中の成分によっては体の栄養となったり、逆にがん細胞のエサとなってしまう場合もあるのです。
そこで、油を正しく摂ってがん予防に繋げるために、「積極的に摂りたい油」と「なるべく避けたい油」についてご紹介します。
油の中でも「青魚の油」や「えごま油」などオメガ3脂肪酸をたくさん含んでいる油は、悪玉コレステロールや中性脂肪を減らしたり、がんの予防効果があると言われています。
さらに、オメガ3脂肪酸は体の中で作れない成分なので、積極的に摂っていきたい体によい油です。
油の中でも、魚や乳製品、飽和脂肪酸を豊富に含む油は、摂りすぎると悪玉コレステロールや中性脂肪を増やすといったデメリットがあります。
特にマーガリン、ショートニングなどはトランス脂肪酸を多く含んでいるため、なるべく摂らないようにするか、トランス脂肪酸の少ない商品などを選ぶようにしましょう。
このように油の種類のよってはがん予防の効果が期待できたり、逆にがん細胞を増殖するおそれがあったりなど、油1つで状況が大きく変わる可能性があります。
油の種類には気をつけながら、さらに油を摂る際に気をつけたいことをご紹介します。
油は光や高温、酸素に長時間さらされることで酸化してしまうという性質があります。
せっかく良い油を選んでも摂っていても、長期間消費できずに酸化してしまっては意味がありません。
まず「油は生鮮食品」ということを意識しながら、短期間で使い切れる量のものを選ぶようにしましょう。
良質な油の中でも、さらに体に良いとされているのが「低音圧搾」で抽出された油です。
体に良い油は生のまま摂取することが好ましいので、「低音圧搾」で抽出されている油がおすすめです。
「低音圧搾」で抽出された油は、油を作る段階で最小限の熱しか加えられていないので、よりよい状態で摂り入れることができます。
最近では外国産の油も含めて、いろいろな種類の油を手に入れることができます。
数ある油の中でも特におすすめなのが「亜麻仁油」です。 亜麻仁油は、亜麻の種子から抽出される油で、抗炎症作用のあるアルファリノレン酸と、オメガ3脂肪酸を豊富含んでいます。
亜麻仁油の他には、エクストラバージンオリーブオイルもおすすめなので、体で生成できない成分を含んだオイルを毎日数種類摂るのもおすすめです。
がん予防にも効果が期待できる亜麻仁油をより効率的に摂る方法としては、「生で摂る」のが一番です。
亜麻仁油は熱に弱い性質がありますが、大きく味を変えることがないのでサラダにかけたり、ジュースにプラスしたりと、何にでも合わせられます。
亜麻仁油やエクストラバージンオリーブオイルなど、がん予防似効果的な油がありますが、それだけを摂り続けても意味がありません。
しっかりと栄養バランスを考えながら、青魚や野菜などと一緒に摂るように心がけていきましょう。
関連ページ
【コラム】がん予防のためにできること