希少価値が高いといわれる冬虫夏草。実際の価格はどれくらいなのでしょうか。タイプ別に相場をご紹介します。冬虫夏草が高価な理由や、リーズナブルな価格で入手する方法と注意点なども、冬虫夏草を検討する際の参考にお役立てください。
冬虫夏草の摂取には、原型のまま・粉末・錠剤・ドリンクなどが一般的で、形状によって価格相場に差があります。
冬虫夏草原型の価格相場は、1gあたり1500~4000円が相場となっています。子実体のみの場合は、もう少し安くなるようです。
粉末タイプの冬虫夏草の価格相場は、1gあたり200~270円が相場となっています。1g/日が目安となっている製品が多く、30g(約1ヶ月分)程度の量で販売されているようです。
錠剤タイプの冬虫夏草の価格相場は、1gあたり240~1290円が相場となっています。1g/日を目安とする製品が多く、200~300mg/錠のものが90~120錠入りで販売されているようです。
ドリンクタイプの冬虫夏草の価格相場は、冬虫夏草の配合量や用法によって大きく異なり、1本(50ml)あたり400円程度から、1杯(20ml)あたり2760円程度まで差があります。
※価格相場は編集チーム調べ(2021年2月時点)
冬虫夏草の本場・中国では、冬虫夏草の価格は大きさによって定められています。新鮮な冬虫夏草は、日本円で1本あたり約500~770円が安定した市場価格となっているようです。
乾燥品の冬虫夏草のうち、品質の高いものは、500g(800~1000本)あたり約25.8~31.0万円で取引されています。
※価格相場は編集チーム調べ(2021年2月時点)
元々希少価値の高かった冬虫夏草ですが、近年さらに価格が高騰しています。その背景には、中国の一級漢方および国家指定食品に認定されたことがあるようです。さらには、世界陸上で驚異的な活躍をみせた中国の女子陸上チーム「馬軍団」の食事に、冬虫夏草が使われていたというニュースが世界的に報じられたことで知名度が上昇。冬虫夏草を求める人が増えたことが、冬虫夏草が高級化した理由のひとつと考えられています。
また、2003年のSARS(重症急性呼吸器症候群)発生時に、冬虫夏草が注目され、その力が広く知れ渡ったことも、価格高騰の理由です。
冬虫夏草の高級化は、冬虫夏草の収穫量自体が減少していることが理由のひとつです。地球温暖化の影響による気温上昇、降雪量の減少などで、山岳地帯であっても冬虫夏草が育ちにくい環境になりつつあります。
気候変動による冬虫夏草の生育環境悪化に加え、需要増大に伴って、根こそぎ収穫してしまう乱獲が増えていることも、収穫量の減少と価格高騰につながっているようです。
天然物の冬虫夏草は、以前にも増して希少価値が高くなっており、日常的な摂取に利用することは難しいようです。冬虫夏草をリーズナブルな価格で取り入れるには、人工培養しているものを選ぶのもひとつの方法です。ただし、国内産・国外産を問わず、培養方法や品質管理などが徹底されているものを選ぶことが大切です。身体のために摂取する冬虫夏草だからこそ、価格だけで選ぶのではなく、安全性や品質管理もきちんと保証されている製品を選びましょう。