「がんに効く」といわれている温泉は各地にありますが、具体的にはどのような性質の温泉なのでしょうか。この記事では、温泉ががん患者に与える影響や健康効果などについてご紹介していきます。
ラジウム温泉の所に薬師の清水と呼ばれる湧き水くめる所があって
— えこ🐈 (@1993_brand) April 11, 2021
もう遠い所だと千葉とか愛知から来るみたいで長蛇の列なんだけど20lのタンク7個を2日おきに入れに行ってる🌟
ご飯炊く時もその水、加湿器に入れるのもその水、水分補給もその水。
なんせ癌に効くと何百年前から有名😂
この前行った玉川温泉と全く同じ成分のラジウム温泉。
— えこ🐈 (@1993_brand) April 4, 2021
癌患者で溢れかえる所なんだけど
そこの女将さんが昔から我が家を知っててママが入る時は貸切にしてくれると電話があり今日もこれから行くらしい。
本当にありがたい話。
きっと脱毛気にしなくていいという優しさ。この前そこで食べたそこのご飯! pic.twitter.com/9sKBJYDZ9X
以前から「がんに効く」といわれ、多くの人が足を運ぶ温泉としてラドン温泉(ラジウム温泉)があります。ここではラドン温泉とはどのようなものなのかを見ていきましょう。
「放射線泉」とも呼ばれるラドン温泉とは、放射線の元素であるラドンを多く含む温泉で、昔から「健康長寿の湯」として親しまれています。これらのラドン温泉では、気体成分となっているラドンを吸入することにより免疫系の機能が活性化すると考えられています。
とある物質が高濃度または大量に用いられた場合には、それが有害であるにも関わらず、低濃度または微量に用いられると有益な作用をもたらす現象を「ホルミシス」と呼びます。ここでいうホルミシスとは放射線ホルミシスを指しており、微量な放射線を利用することにより、体に有益な反応を引き起こすことができると考えられています。
ホルミシス効果で免疫反応を引き起こすことにより、がん細胞の拡大を抑えることができるともいわれているものの、全てのがんに対処できるわけではありません。個人差や病状の違いなどもありますので、主治医の意見を仰ぐことも大切であるといえるでしょう。
温泉には「一般的禁忌症」と呼ばれるものがあります。これは、泉質や成分などに関係なく、全ての温泉に共通する禁忌症を指しており、この中にはがんも含まれています。
この一般禁忌症にがんが含まれているのは、明治19年に発刊された「日本鉱泉誌(内務省衛生局編)」が影響しているという考え方があります。この中では「肺結核,慢性肺炎の末期,壊血病と癌腫のように重症で全治を期待できない者は自宅で静養するのがよい。温泉地へ行くまでに体がもたなく,却って命を縮めることになる」とあります。
すなわち現在のように交通機関や医療が発達していない時代においては、温泉地に出かけるという行為そのものが患者にとって過度の負担となり得ること、また温泉地では十分な医療を受けられないことなどが、禁忌とした理由ではないかと考えられています。
現代は交通機関も発達していることから、体調が良好な場合はがんの場合でも温泉は差し支えないといわれています。その場合には、免疫機能を賦活化することが期待される単純温泉や体への刺激が少ない弱食塩泉などが良いとされています。
温泉が持つ効能などについてご紹介してきました。温泉療法は、患者の病状などを考慮して実施することで、免疫力アップや心のケアにも有効であると考えられます。実施する際には、主治医の意見を仰ぎながら、無理のない範囲で温泉療法を行うと良いでしょう。