がんの手術を受けた後は、どうしても不安な気持ちになってしまいます。そんな時の助けになるのが、大好きな趣味に熱中すること。この記事では、がんの手術後につきまとう不安や、そんな気持ちに対する趣味の役割などについて解説しています。
がんは治療中だけでなく、手術後においてもさまざまな不安がつきまとうもの。明るい未来が想像できず、気分が落ち込んでしまうこともあるでしょう。そんな時に心の支えになるのが、大好きな趣味です。これまで続けてきた趣味をまた始めるのも良いですし、新たな趣味を見つけるのもオススメです。
趣味に熱中すると気分転換ができますし、ストレス解消につながることもあるでしょう。もし趣味がないという場合には、自分が夢中になれそうなものを探してみることをおすすめします。
生活の中で簡単に行える運動を趣味にするのは特におすすめです。例えば軽いウォーキングなど。30分くらいを目安に、朝と夕方など1日2回程度行うことで気持ちもスッキリするでしょう。身体を動かす趣味は術後の体力づくりにも役立つので、免疫力向上のためにもぜひ続けたい習慣です。
ゆっくり自分のペースで取り組める読書や映画鑑賞などもおすすめ。まだまだ身体を動かすのが辛いと感じる場合には、部屋の中でのんびり過ごすのも良いでしょう。あまり動かなさすぎるのも問題なので、ストレッチなどを適宜取り入れると良いかもしれません。他にも、カメラや音楽鑑賞、ヨガ、ガーデニングなどもおすすめです。
とはいえ、趣味はあくまでも趣味。好きでないことを趣味にしようとして無理をするのは逆効果です。何を趣味にすべきか? ではなく、自分が心から楽しめるものは何か? という視点を大切にしましょう。
術後の方が趣味に取り組む場合には、体調と相談することも重要です。体に過度の負担をかけてしまうようなのは避け、無理のない範囲で楽しむようにしましょう。
もともと激しい運動を趣味としていたということであれば、今の体力に合わせて運動の量や時間を調節し、少しずつ身体を慣らしていくように意識する必要があります。身体への影響が心配な場合には、医師に相談しながら取り組み方を探っていくと良いでしょう。
がんの手術を受けた後は、さまざまな不安を抱えてしまうものです。もちろん、不安の種類や背景は人それぞれ違うはずですが、いくつかのケースを例として挙げておきます。
まず、病気そのものに関する不安を抱くという方は非常に多いでしょう。ひとまず手術は終了したものの、今後生活していく中で再発したら…という不安は誰もが持っているのではないでしょうか。
術後は通院する間隔もだんだん伸びていくことになります。治療が終了すると通院期間が急に何ヶ月間もあくことになるため、その間に何かあったら…と不安に感じることもあるようです。
がんに限らず、病気を患って手術を受けた場合には、しばらく仕事を休まなければなりません。その間に、ちゃんと会社に戻って仕事ができるだろうか? という不安が生じます。また、仕事に戻って周りの同僚とうまくやっていけるのか、といった人間関係に関する不安も多いようです。
自分の主治医と話をしていて、なんとなく意思の疎通がうまくできない、自分が思っていることをうまく伝えられないといったことで不安を感じてしまう場合もあるはずです。主治医とうまく話ができないと、今後の治療方針がよくわからなかったり、自分の意見が反映されていないのでは…と不安になったりするものです。
何も趣味がないという方もいるかもしれませんし、体調などの不安から、どうにも趣味に気が向かない、という方もいるかもしれません。
しかし、趣味はいつでも始められるものですし、いくつあっても良いものです。たまには気分を変えて、今何かやりたいことはあるかな? と考えを巡らせてみましょう。術後に限らず、趣味は人生を楽しく豊かにする上で重要な役割を果たします。ちょっとした思い付きが新しい趣味との出会いのきっかけになることもあるので、幅広いジャンルの趣味に目を向け、前向きな気持ちで日々を過ごすように心掛けていきましょう。