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旅行に連れていく

抗がん剤治療中の気分転換には旅行がおすすめです。無理のない計画をたてれば、家族や友人との楽しい時間を過ごすことができます。がん患者さんやご家族が安心して旅行するために知っておきたい、準備や注意点などをご紹介します。

がん患者に旅行をおすすめする理由

一般社団法人日本旅行業協会(JATA)が実施した調査によると、旅行をすることにより、ストレスが和らぎ、精神的健康によい影響を及ぼすことが示唆されました。また、旅行スタート時点から、免疫細胞の一種であるナチュラルキラー細胞(NK細胞)の活性化がみられたようです。NK細胞は、がんやウイルス感染によって異常化した細胞を攻撃する役割を担っています。

このような理由から、がん患者さんが旅行を通じて、抗がん剤治療中にかかる心身へのストレスを上手に解消したり、がん細胞と闘う免疫細胞を元気にしたりすることは、治療効果にもよい影響を及ぼす可能性も期待できるのではないでしょうか。

※参照元:「一般社団法人あきらめないがん治療ネットワーク|再発転移がん治療情報」(https://www.akiramenai-gan.com/qol/life/54660/)

 

旅行前にするべきことは

主治医に相談

がん患者さんが旅行する際には、体調に合わせた無理のない計画をたてることが大切です。計画をたてると同時に、旅行中の注意事項や急な体調不良時の対応などについて、主治医に相談しておくと、より安心して旅行を楽しむことができるでしょう。

薬の準備

旅行の持ち物として、出発前にしっかりと確認しておきたいのが、処方薬です。薬を飲み忘れて体調を崩してしまったのでは、せっかくの旅行が楽しめなくなってしまいます。旅行日数ぴったりでも問題ありませんが、万が一紛失してしまった時のために、1日分程度余分に準備していくとよいかもしれません。

また、急な体調不良で病院を受診する際に対応できるよう、健康保険証や服薬手帳なども忘れずにそろえましょう。

旅行する時に気を付けることは?

国内旅行の時

医学的な管理が必要な患者さんに向け、医療スタッフ同行サービスを提供している旅行会社があります。割高にはなってしまいますが、旅行先での急な体調変化に迅速に対応できるので、必要に応じて検討してみるとよいかもしれません。

また、近場や遠出に関係なく、体に無理がかからないような準備(温度変化に対応できる衣類、キャリーバッグの利用など)をしっかりとして出かけるようにしましょう。

海外旅行の時

海外旅行に行く際には、万が一の場合に、現地の医師が治療を施せるように、英文の診断書が必要です。基本的には主治医に依頼して書いてもらいますが、無理な場合には、一般社団法人日本渡航旅行学会のホームページで公開されている医療機関に依頼するとよいでしょう。

また、疼痛緩和のために、医療用麻薬を使用している場合には、上記に加え、麻薬の輸出入許可書が必要となります。こちらは、関東信越厚生局のホームページから詳細が確認できるので、事前にきちんと手続きを行いましょう。

トイレ

車いすをはじめ、薬の副作用で下痢しやすい、ストーマのケアが必要、尿道カテーテルを入れているなど、多くのがん患者さんにとって、トイレ環境は旅行に行くうえで大切なポイントです。

安心して使える多目的(多機能)トイレの有無を事前に確認しておくとよいでしょう。

お風呂

乳房切除やストーマ、ウィッグ着用などの理由から、旅行先の温泉などで、他の宿泊客との入浴に気が引けてしまうがん患者さんは多いようです。

宿泊先を予約する際に、貸切風呂や露天付客室などの有無を確認し、必要に応じて利用すると、他の宿泊客を気にすることなく、のんびりと入浴することができます。

禁煙

多くのがん患者さんにとって、がんのハイリスク要因であるタバコによる受動喫煙は、避けたいことのひとつではないでしょうか。

旅行で訪れる場所すべてが禁煙ということは難しいかもしれませんが、のんびりとくつろぐ宿泊先は、予約の際に、全館禁煙や禁煙室など、喫煙対策がとられているところを選択するとよいかもしれません。

食事

抗がん剤治療中で、味覚障害が生じていたり、食事制限があったりするがん患者さんも少なくありません。食事は旅行の楽しみの一つでもあるので、なるべく皆と同じものをおいしく楽しく食べたいものです。

飲食店や宿泊先によっては、事前に要望しておけば、体調や味覚に配慮したメニューを提供してくれる場合があります。旅行を計画する段階で、行きたい飲食店のピックアップや宿泊先の食事内容の確認などをし、必要に応じて相談しておくとよいでしょう。

 

まとめ

心身へのストレスがかかる抗がん剤治療を頑張っているご褒美として、治療の息抜きとして、家族や友人との旅行は、がん患者さんの心の活力剤となります。ストレスを解消することで、免疫細胞が活性化するともいわれているため、旅行は、治療に対するモチベーションアップや、がんに負けないからだづくりにおすすめです。

参照元:「一般社団法人あきらめないがん治療ネットワーク|再発転移がん治療情報」(https://www.akiramenai-gan.com/qol/life/54660/)

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