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適正体重の維持によるがん再発予防

がん予防には、適正体重を維持することが重要であることが分かっています。ここでは、適正体重とがんの関係、太りすぎによるがん以外のリスクなどについて解説していきます。

太り過ぎ・痩せ過ぎに注意

太り過ぎ、肥満が様々な健康リスクを抱えていることは多くの人が知っているかもしれません。実際、太り過ぎ・肥満の人は全てのがんリスクが高まる可能性があることは、国立がん研究センターのがんリスク評価でも明らかです。

しかし、実は痩せ過ぎも将来がんになりやすいことが分かっています。それだけでなく、痩せているとがんになった後の体力や回復力が弱いと推察され、死亡率が高くなる要因であるとも考えられているのです。高齢になると低栄養によって様々な病気を引き起こす場合があります。特に日本では痩せ過ぎによる影響が欧米よりも顕著であることから、肥満だけでなく痩せ過ぎについても注意しなければいけません。

がんとBMIの関係

肥満や痩せの指標として用いられているBMI。このBMIとがんの関連について、様々な研究が行われています。

まず、BMIは数値が高いほど肥満度が高くなります。国際的には30を超えると肥満と言われおり、日本では25以上を過体重(肥満)、21未満で痩せとしています。がんを含む死亡リスクは男女とも、痩せと肥満でリスクが上がる・BMIの適正範囲でリスクが低くなる「逆J型」となっています。その中でも、がんとBMIの関係については、男性でBMI21未満と30以上のグループでがんの発生率が高くなる傾向が顕著です。BMIが19未満のグループは、BMIが適正な範囲のグループと比較して30%もがん発生率が高くなっているデータもあります。

参照元:国立研究開発法人国立がん研究センター社会と健康研究センター|肥満度(BMI)とがん全体の発生率との関係について (https://epi.ncc.go.jp/jphc/outcome/266.html)

女性の場合、BMIが30を超えるとがんの死亡リスクが25%高くなるというデータが報告されています。

また、日本人は欧米と比較してBMI30を超える人が2~3%とかなり少なくなっています。その一方でBMI21未満の痩せているグループが20%を超えているため、分布としては痩せている方に偏ります。つまり、欧米よりも痩せ過ぎによる影響が大きくなるのです。健康リスクを考えたときに肥満にばかり注意が向くかもしれませんが、痩せ過ぎにも注意しなければいけません。

肥満による様々な健康リスク

肥満になると、がんになるリスクが高まる他にも様々な健康リスクが生じます。

血液中のコレステロールや中性脂肪が増えすぎてしまうと、動脈硬化を引き起こす恐れがあります。動脈硬化が進行すると狭心症や心筋梗塞、脳梗塞のリスクが高まるので危険です。

また、脂肪組織で女性ホルモンのエストロゲンが生成されるため、乳がんや子宮体がんとの関連が指摘されています。閉経後に特に注意が必要です。

さらに、BMIが5上昇すると死亡リスクが31%上昇すると言われています。肥満の健康リスクをしっかりと認識し、適度な運動とバランスの良い食事を心がけるなど健康的な生活で適正体重を維持しましょう。

健康的なBMIの目安

健康的なBMIについて、男性はがんリスクが低く、女性は死亡リスクが低い適正体重がBMIにより示されています。

男性 女性
21.0~26.9 21.0~24.9

参照元:がん情報サービス|科学的根拠に基づくがん予防 (https://ganjoho.jp/public/pre_scr/cause_prevention/evidence_based.html#:~:text=%E3%81%93%E3%82%8C%E3%81%BE%E3%81%A7%E3%81%AE%E7%A0%94%E7%A9%B6%E3%81%8B%E3%82%89%E3%80%81%E7%94%B7%E6%80%A7%E3%81%AE%E5%A0%B4%E5%90%88%E3%80%81%E8%82%A5%E6%BA%80%E5%BA%A6,%E9%AB%98%E3%81%84%E3%81%93%E3%81%A8%E3%82%92%E8%A1%A8%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82)

BMIの計算方法を確認し、自分の体重が適正範囲に入っているかをチェックしておきましょう。

BMI=(体重kg)/{(身長m)×(身長m)}

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